北海道探訪記


今年の北海道函館訪問は去年の台風の影響で
天然真昆布が過去最低の予想の中、
不安いっぱいでの出発となりました。
ただメンバーは最大の8名と内容は盛りだくさんで、
特に私は函館から新幹線で東京営業も兼ねて丸1週間という長期間の出張となりました。
いずれの海産物もこの数年不漁続きで暗いニュースばかりです。
特に道南は昨年来の影響が色濃く残っています。

  •   
     
  •   
     
  •   
     
  •   
     
  •   
     
  •   
  •   
     
  •   
     
  •   
     
  •   
     
  •   
     
  •   
     
  •   
     
  •   
     
  •   
     
  •   
     
  •   
     






  • 探訪後記


    2017年度の北海道昆布生産高は過去最低となりましたが、
    限られた高品質な昆布を大切に使っていく決意を再確認する年となりました。
    来年以降、生産量が回復することを切に願います。

8/26(土)
参加者3名(私、母親、甥)
天候も良く飛行機から
琵琶湖、伊吹山、北アルプス、
佐渡島が良く見えました。
函館はとても涼しく快適で
関西の蒸し暑さとは別世界です。
いつもお世話になっている
本場折浜の商社さん宅を訪問後、
函館五稜郭を見学しました。
五稜郭タワーから見たことは
ありますが見学は初めてです。
星形の縄張りは近代的で美しく、
幕末の激しい激闘があったとは
とても想像できませんでした。

8/27(日)
北海道の8月は
オホーツク高気圧の勢力が強く
「やませ」と呼ばれる湿気の多い
冷たい風がずっと吹いて、
シケと雨で昆布漁が出来なかったようです。
懇意にしている黒口浜の漁師さんに
事前に問い合わせてみると
「日曜日は出漁するよ」と
聞いていたので、
黒口浜尻岸内を目指して出発。
途中日浦海岸で昆布漁に遭遇。
10年来1度も見たことがなかった
黒口浜天然昆布漁には感動しました。
ただ時期が遅く繁茂状態が悪いため、
丈が短く品質も今いち。
品薄で価格もべらぼうに高く最悪~(+o+)
漁師さんの作業場で
出荷前の昆布を見ながら話しましたが、
顔色は曇ってました。
干場には高値のガゴメ昆布が並んでました。


天気が良かったので恵山を散策、
ひなびた掛け流し温泉にも入湯しました。






8/28(月)
第2陣5名が合流
(家内、娘、兵庫県議、NPO代表、得意先社長)
本場折浜小安の昆布作業場見学、意見交換。




夜は五稜郭タワーの和食屋さんで、
漁師さん達と
大好物のイカ刺しに舌づつみ!!




8/29(火)
8名で今回のメインイベントのひとつ
北海道大学水産学部長安井肇教授との懇談会に出発!
不作続きの昆布の現状から今後の予測まで、
3時間以上の熱い意見交換会となりました。
やはり天然昆布は
しばらく厳しい状況が続きそうです。
午後6名が神戸へ帰途に着き、
残りの2名で恒例の尾札部青年部との懇親会に出席。
量、質とも道南No.1の現状は
非常に厳しいものでした。
何と来年は天然が全然ないとのこと。
もー最悪です(+o+)


8/30(水)
朝4時半に
黒口浜椴法華の昆布漁を
知らせる有線放送がこだまする。
一瞬またミサイルか?
と思ったが天気も良く
ひと風呂浴びて漁港へ向かう。
テトラのすぐ前にたくさんの船が(^^)
ホテルへ戻り食事をしてから
青年部の待つ尾札部港へ。
船に乗せてもらって海底を覗く。
海藻が無く真っ白だ。
所々にいるウニも哀れに見える。
これが現状なんだ。
天然昆布は壊滅状態だが
養殖、促成はまずますのようだ。
この様な状態が続くと
天然だけでは商売が出来なくなるかも知れない(;_;)
天然真昆布頑張ってと願うばかりです。
昼から白口浜大船、臼尻をまわったが
現状は変わらない




8/31(木)
この日は天気も良く
黒口浜から本場折浜にかけて、
ほぼすべての浜で昆布漁が
行われていました。
量、品質とも芳しくない中で
漁師さん達の姿には正直頭が下がります。
温暖化の影響なのか
昆布の成長が早く遅れ気味なのが残念です。








今年は北海道の後、
北海道新幹線で東京出張も合わせた
初めての長期出張となりました。
函館北斗液は広大な土地に立地する
お洒落な駅でさすが北海道という感じです。